I AM JUST ME.

I AM JUST ME.|FLAG 自主プロジェクト
FLAG 自主プロジェクト
I AM JUST ME.|FLAG 自主プロジェクト

コピー:SignaL
手描き文字:FLAG hiro

コロナ禍で、FLAGの仕事がほぼすべて止まりました。

先が見えないことへの不安と、会社をどうしていけばいいのかという焦り。その一方で、コロナを理由に考えることも、動くことも止めようとしている自分がいました。まず痛感したのは、社会の厳しさ以上に、自分自身の心の弱さでした。

しかし、周りにいる人たちは違いました。苦しい状況の中でも何くそと踏ん張って動く人。笑い飛ばしながら前を向く人。「大丈夫か。負けるな」と声をかけてくれる人。そんな人たちの言葉や姿に、何度も奮い立たせてもらいました。

自分に何ができるのかを考えた時、残った答えはひとつでした。

僕はグラフィックデザイナーです。
それしかできない。
だからこそ、グラフィックを続ける。想像する。誰かが少しでも元気になり、明日へ向かえるようなデザインを考える。

そうして立ち上げたのが、「I AM JUST ME.」です。

これまでFLAGを通して出会った方々に、「今、何を考え、何をしていますか」と問いかけました。子育てに追われるお母さん、学校へ行けなくなった学生、会社を背負う経営者、初めてテイクアウトに挑戦する飲食店の方。置かれた状況も不安も違う一人ひとりの姿を撮影し、その時の言葉とともにInstagramで発信しました。

誰かの言葉が、別の誰かの心に届くかもしれない。
立ち止まっている人が、もう一度動き出すきっかけになるかもしれない。

けれど正直に言えば、このプロジェクトは、まず自分自身が立ち続けるために始めたものです。デザインを続けることで、自分が自分でいられる。想像することをやめなければ、まだ前を向ける。そのことを確かめるためのプロジェクトでもありました。

この活動によって何が変わったのか、今でも明確な答えはありません。ただ、何もしないことを選ばず、デザインすることを続けた。その時間が、FLAGにとってデザインとは何か、そして自分たちは何のためにこの仕事をしているのかを、改めて見つめ直す原点になりました。